シエスタ

日々の想いをつらつらと・・・

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南京事件「虐殺」の構造 秦郁彦

南京事件 増補版―「虐殺」の構造 (中公新書 795)南京事件 増補版―「虐殺」の構造 (中公新書 795)
(2007/07)
秦 郁彦

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南京アトローシティを残虐な事例や、感情論でなく淡々と
分析した本。

南京事件という題名だが南京アトローシティという
呼称が本書には併用されている。
(アトローシティの語彙が単に虐殺だけでなく、略奪、
強姦、放火等各種の戦争犯罪を広く包含し実情に
合っていると筆者が認めた為)

南京アトローシティに関してはまぼろし派と大虐殺派とが
入り乱れデリケートな社会問題になっている。

著者があくまでも冷静に資料を分析し
約4万人と概算した被害者数は妥当かと思われる。

筆者がいう様に新資料の出現で動く事もあるやも知れず
中間的な数字に過ぎないかもしれないが。

あとがきはこんな一文で締めくくられる。

「もしアメリカの半日団体ば日本の教科書に出ている
原爆の死者数が多すぎるとかまぼろしだとキャンペーンを
始めたら被害者はどう感じるだろうか。・・・
・・・南京で日本軍による大量の「虐殺」と各種の
非行事件が起きたことは動かせぬ事実であり
筆者も同じ日本人の一人として中国国民に
心からお詫びしたい。

同感である。

人間は神にもなれば悪魔にもなる・・・
クーニャンを殺してきたその足で、幼い女の子に
菓子を与える・・・そんな狂気に戦争は
いとも簡単に向かわせる。

その悪魔に触れてしまった日本人は
その狂気に二度と向かわぬように・・・

そして事件を忘れぬ様に痛みを抱えて
歩いていくしかない。
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リンダリンダラバーソール 大槻ケンヂ

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)リンダリンダラバーソール (新潮文庫)
(2006/08)
大槻 ケンヂ

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長男が「超お薦めだよー、おばさん絶対好きそう^^」
と貸してくれた本書。

オーケンは好きだけど本は読んだことなかった。
この方、本読んでるなーとは何かで思ったけど
今まで読んでなかったのが悔やまれた^^

いい!いいのである!
青くて、不器用で、バンドブームに乗っちゃって
波に飲まれて。。。また歩き出すバンドマンたち。。。

「オレはこの先、どうなるのだろう」
「本当は、表現したいという衝動だけがあるのであって
表現したいものなど、実は何一つないのである」

そうなのかもしれない。
いや、そうなんだろう。きっと。・・・・・

もどかしく狂おしい程の濃密な青い時を
経験した人ならわかる筈。

本書にはバンドが沢山登場するので懐かしかった^^
ジュンスカ、カブキロックス、池田貴族、そしてXなどなど^^

最終章リンダリンダラバーソールはすごく熱い!

「布一枚めくるとそこにはステージがある。
熱気と音楽とカビ臭い匂いとが渾然となった
バンドマンの現場がそこにある。」

「毎晩が少年から大人へと変わる通過儀礼のようだ」

痛く切ない。。。そして熱いのだ。

オーケンの彼女こまこがかわいい。
ラバーソール履き、ほてほてほてほて・・・
バンドブームを知ってる人も知らない人も
読んで欲しいな^^

増補版 敗北を抱きしめて(下) ジョン・ダワー

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
(2004/02)
ジョン ダワー

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上巻は一気に読み終えたのですが下巻は時間が
かかりました^^;

心が安定していないせいです^^;
Xjapanで^^

そんなこんなで細切れに読んでしまいました

下巻では天皇による人間宣言について、東京裁判、新憲法に
ついて詳しく書かれています。

P274敗者の裁きー名指し・・・にあるように
戦争犯罪の告発に日本人の正式な関与があったなら
(もし・・・だったらという危険と言われる
歴史的仮定の領域として)

「勝者の裁き」という烙印を多少なりとも
薄くしていたかもしれないという記述に同感です。

一般の日本人の間にあの罪に責任をとらなければ
ならないのは他の誰でもない、自分達自身だという
意識をもっと浸透させたかもしれない。。。

私もそう思えてならないのです。
軍が悪かった。東条が悪かった。踊らされて
苦しんだ一般の者に責任はなくただの
被害者であるというのがどうしてもしっくり来ないのです。

P313残虐行為への反応・・・
多くの人達の【罪のない傍観者】然とした態度にも
教育者、評論家が
「日本人の大多数は、自分が愚かであった事に
対し責任を負わねばならないのだ」と指摘したと
あるが私ももっと日本人はあの罪に向き合うべきだと
思うのです。

エピローグの言葉
日本はどうすれば、他国に残虐な破壊をもたらす
能力を独力で持つことなく、世界の国々や世界の
人々から真面目に言い分を聞いてもらえるくにになれるのか?

この言葉を抱きしめて今日本人はあの罪に
向き合うべきじゃないだろうか?

国民一人ひとりがあの敗北を抱きしめ
あの罪をみつめてこそ本当の戦後が終わる気が
してならないのです。




太平洋戦争がよくわかる本 太平洋戦争研究会

太平洋戦争がよくわかる本―20ポイントで理解する太平洋戦争がよくわかる本―20ポイントで理解する
(2002/01)
太平洋戦争研究会

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かるーい本と思って買ったら侮れなかった本書。
太平洋戦争研究会ってなんだ?・・・って
偏ってたら嫌だなと思いながら読んだ^^;

第一問 なぜアメリカと戦争したのですか(以下略)や
第二問 日本は勝てると思っていたのですか(以下略)等の
質問にまず要約で答え詳しく説いていく方式。

最初、目次見た時、何も知らない子供向きなの?って思ったけど
読んでいくうちに私の知らない事が沢山出てきて
勉強不足だな^^;と思い知らされた。

広島、長崎の原爆の後も日本本土に上陸するであろうアメリカ軍を迎え撃って
一億玉砕の覚悟を決めていたのは知っている。
大本営は天皇、皇后と共に長野県埴科郡松代の作った地下要塞(松代大本営)に
移り徹底抗戦するつもりだったのも知っている。

でも海軍最高首脳の一人、軍令部次長大西瀧治朗中将は
「そう戦って日本人が二千万人も死ねばさすがのアメリカ軍も
あきらめて引き上げるだろう」との見通しを立てていたというのは
知らなかった。

今、読み進めている《敗北を抱きしめて ジョン・ダワー著》にも
同じ記載があった。

人間の命を何だと思ってるんだろう!
軍の当時の価値観がいかに狭窄だったか表していると思う。
たった60数年前にこんな事をいう人間が一国の主脳部分に
着き、国民を翻弄したのだ。

怒りがこみ上げてくると同時になんと日本人国民が
非力だったのか、国政に盲目だったのかと悲しくなった。

また第十一問 原爆はなぜ落とされたのでしょうか(以下略)
のなかにはアメリカ政府の公式的立場ではなかったにしろとの注釈つきで
(アメリカ航空隊の)広報マンは
「日本国民は全てまともな軍事目標である」と言っているとある。

ある大佐(カニンガム)はもっと率直だとも。。。
「どこにいようと、男だろうと女だろうと、できるだけ多数の敵を
出来るだけ短期間に見つけ出して殺すのが我々の意図だ。
我々の立場からは、日本には民間人はいない」と述べているという。

日本の軍部の国民を思う軽さと同様にアメリカ軍にも日本人は
(生まれたての赤ん坊であっても)原爆や都市空襲で
無残な死を受けるに値すると思われていたのだ。

なんだろう。この神国と胸を張る島国とキリストを信じる大国の
同程度の倫理感のなさ;;

読んでいて鼻息が荒くなり、布団の中でフンフン言っちゃったよ^^;

PHP文庫という事でだいぶ保守的なのか(失礼^^)と思って
読み出したが、なかなか読み応えがあって一気に読めた。

他にも細かい地図や何処でどのくらいの戦死者がいるのかなど
資料としても上出来の本だと思う。

侮れない本書はぜひとも一読されたし。

新版 悪魔の飽食 森村誠一

悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11)悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11)
(1983/06)
森村 誠一

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日本細菌戦部隊の恐怖の実像!という副題の本書。

ノンフィクションとの事だが、元隊員から提供された写真を
掲載したところ大半が偽者であるこが判明し(森村氏は
提供写真への混入という言葉を使って偽者が
含まれていた事を認めている)絶版となる。

その後、問題の写真を削除した上で新たに出版された。

日本軍731部隊(世界最大規模の細菌戦部隊)の
元隊員からの証言を基にした本書は
情報提供者が匿名である事や裏付けがとれない事など
しばしば批判に晒され続けている問題書。

私は全てが鵜呑みには出来ないけれど悲しいことに、
日本人が異国人をマルタと呼び人体実験に使ったと
いうのは本当だったんじゃないかと思う。

以前に読んだ遠藤周作著「海と毒薬」の元となった
相川事件もしかり。
そういう異国人を人とも思わぬ土壌があったのではと思う。

マルタ(丸太)という物として扱われたロシア人、
中国人、モンゴル人捕虜。
番号でしか識別されないマルタ達はウィルス、凍傷、
ペストなどの研究班のオーダーにより連れ出され
生体実験を受け死んで行く運命なのだ。

こんな事を冷静に組織だって行える集団の狂気を
理解できないけれどそうさせてしまう背景が
日本にあったのか。

どれだけの人がこの部隊の事を知っているのか。
広島、長崎の原爆や東京大空襲の事は知っていても
731部隊の事を知らない人が多い。

タブー視されている様に。
私は全部作り話なのか、本当にあったのか確信もない。
でも現地に行って調べれば、ある程度わかる事も
あるだろうにと思う。

遺骨調査とかすればすぐに事実だったのか解ると思うのは私だけ?

731部隊の幹部達は戦後裁かれることもなかった。
膨大な資料と引き換えにアメリカが目をつぶったのか。。。

私には解らない。けど、これが全て本当だったとしたら
人間とは何て、愚かで恐ろしい生き物なんだろうと思う。

一読されたし。




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